不動産鑑定士修習戦記ヨッチャム

鑑定及びデータサイエンスの勉強、並びに海岸に事務所を建てる

基本演習 第一段階(更地)に行ってきた~後編~

中編書いたら満足してしまいました。
長らくお待たせしました(?)、後編です。
テンション落ち着いてきたので簡単に……。

2日目最終日は、②取引事例比較法、③開発法について、グループ討論と発表をしました。
それから、外部講師の話、講師の話、各価格のアンケートがありました。

午前は取引事例比較法、午後は開発法と、各1時間半ほどの時間で、
班ごとに話し合いをして試算表を作成して価格まで出すことが求められているのですが、
例のごとく我々の班はタクシーを止めるがごとく、通りがかった先生を捕まえる人がいたので、
ほとんど先生とお話していました。
有意義な時間でした。事前に計算しておらず、実務未経験の私は全く価格を出せなかったけど。

考え方や表現方法、細かいニュアンス……実際に話してみて初めて理解できることがたくさんあるなあと思いました。
一つの正解がなく、近隣地域ひとつ取ってみても、みんな範囲が違いました。
最後の価格帯挙手アンケートも、手が挙がる数が多い価格帯というのはあれど、バラバラ。
では、評価額って、鑑定って一体何なのか?
私は、現時点で、鑑定評価額とは、
・集めた事例を使って導いた市場価格とは必ずしもイコールではなく、
・現実に存在するような価格であって、
・特殊事情や特殊な要因が明らかにされており、
・価格がどのように導かれたか、評価書を書いた鑑定士にわかりやすく論理的に説明されるもの
という解釈です。

鑑定士によって、資料選択も含め判断が変わってしまうのであれば、
最近流行りのAIに任せたらもっと精度が上がるのではないかと考えてしまいます。
しかし、不動産価格は様々な要因が絡み、それらは移り変わり、
また、正常価格は「合理的市場」とは言うものの、人は不合理な行動も取りますし、
たくさんの市場参加者の心は計り知れません。
AIを用いるにしても、因果を考え、チューニングし、
人間に説明する人間はしばらくは必要だろうなと思います。

次回に向けて

来週の今頃は、2回目の基本演習2日目が終わって帰って寝てると思うんですが、
未だに資料が来ません/(^o^)\
小耳に挟んだ話では、月曜夕方に発送とか?
水曜始発で家を出るんですが……。
次回も、事前に試算表を組めそうにありません。実地調査だけは前日してきます。
グループ討論では、また先生とたくさんお話しようと思います。

それでは、同期の皆様、対戦よろしくお願いします!