不動産鑑定士受験を3年で撤退する意味
不動産鑑定士試験を受験するにあたり、
まず最初に、努力したところで自分が合格できる試験なのか、
撤退するとしたらどれくらいがいいのか、
相当の時間をかけ、調べて考えた。
そうしたところ、色々な合格体験記、撤退や受験中のブログ等から、
勉強時間は5,000時間、年数なら三振※を2回まで頑張って、
それでだめなら撤退を決めよう、と結論付けた。
※短答式試験合格年を含む3回の論文式試験のチャンスをものにできないこと。
その次の年は、また短答に合格しなければ論文を受けられない。
でも、実際は三振で諦める人がかなり多いように思う。
自分は地方在住で通信講座を使って1人で勉強していたが、
5年間の試験勉強の中、たくさんの受験生をネット上で見てきた。
予備校が論文合格者の合格までにかかった年数をアンケートしていたが、
割合としては2~3年がかなり多かったと思う。1年も少なくない。
撤退ライン5,000時間に対し、合格時4,000時間であったから、
結果的に自分の力量(?)は概ね思った通りだったかもしれない。
個人個人で環境、勉強経験、理解の早さなんかは大きく違うから、
三振で諦めるのは気が早い人も多いんじゃないか、と
最近までは思っていた。
もう1年頑張れば、受かったかも知れないのに、と。
でも、修習開始から9ヶ月以上が経過し、周囲の修習生と比べて
かなり遅れをとっているというのが事実としてある。
実務経験もなければ、不動産調査のような事務的な仕事の経験も少ない。
いろんな経験の少なさと、時間をかけなければなかなか理解ができないという
頭の回転の遅さというのか、特性というのか、
諸々が組み合わさって、もう、なんか、つらい。
一方で、不動産鑑定に直接関わったことがない人も
1年コースにグイグイ付いていっていたり、激務の中進めている人も多いのだから、
日中ほぼ専業でやっている自分の"不味さ"について考えてしまう。
大学で勉強しているとはいえ、1年で20単位未満のペースなのである。
(このままだと卒業に7年かかる)
天井を突き破って、なんとかこちら側の世界に来たのはいいが、
人より相当時間をかけて努力しないとまるでついていけない。
しかし、淡々と時間を費やすことすら、この期に及んでうまくできず、
"単についていけてない"。
そして、ここからは、別に試験とか無くても
ナチュラルに努力を続ける人たち揃いの世界なのである。
※補足
実務を全く知らない中で今の制度の修習をきちんとやるのは、
試験勉強的な特性が強いなと思っている。それ以外の意図はない。