不動産鑑定士修習戦記ヨッチャム

鑑定及びデータサイエンスの勉強、並びに海岸に事務所を建てる

【懸賞理論】2.期待値を考える

最近結構当たってるので調子に乗って応募してます。

ソニー「キュリオステップ」のワークショップ全部外した/(^o^)\

ジュンク堂の店で受け取りな 「Anker 10,000mAh モバイルバッテリー」、

6.7倍当たった\(^o^)/ウレシイ

環境省霞が関見学デーの3R体験イベント(オンライン)は、

募集から数日経ってたけど先着順で余裕でした。

(解体用のハードディスク、工具、オリジナルノート、エコバッグ等届いた)

 

さて、今回は懸賞の期待値について考えます。

~目次~

◆総論

1.確率の高い懸賞に応募する(懸賞需要者分析)

2.期待値を考える ←今回コレ

3.オカルトか?懸賞のセオリーの考察

4.欲しい物に応募する(懸賞の真の利益とは)

◆各論

1.懸賞今昔

2.その懸賞は本当に当たるのか?懸賞主催者の目的から考察する

3.自分の懸賞スタイルを追求する

 

2.期待値を考える

(1) 期待値、期待効用とは

期待値とは

ちゃんと定義調べたの始めてかもしれない…

というか調べても全部忘れるんだと思う!

不動産鑑定士受験の経済学でも出てきましたね。

 

(a) コインを投げて、表が出たら1,000円貰えるけど、裏が出たら0円。

(b) コインの表裏にかかわらず500円貰える。

どっちが得?それぞれの期待値はいくら?みたいなやつです。

コインの表が出る確率50%、裏が出る確率50%とすると、

どちらも期待値500円です。

私が懸賞で考える期待値とは、上記みたいな単純なものです。

あと、経済学で出てきた期待効用みたいなやつです。

期待効用は、ギャンブル好きな人とギャンブル嫌いな人とで、

お得度の感じ方が変わる、みたいなやつ。

前者なら(b)より(a)をやりたがるし、後者なら逆。

 

(2) フォロー&RT懸賞を期待値から考える

ところで、最近、Twitter懸賞が人気ですが、ご存知でしょうか。

「フォロー&RTで期間中合計10,000名様にロールケーキが当たる!」みたいなのです。

フォロー&RT懸賞(と呼びます)、お手軽ですが、

期待値まで思いを巡らせたことありますかね…?

※ただし、ここでは、「本当に賞品が貰えるか怪しい懸賞」は

 ひとまず置いときます。その辺は各論で。

 

例えば、最初に述べたモバイルバッテリーの1RT当たりの期待値はこうでした。

モバイルバッテリーの市場価格 3,500円 ✕ 当選者数 10名 / 実際行われたRT数 67回

≒ 約522円

1回のリツイートが500円超えてる?!

この場合は、「店頭で受け取り」の条件があったので、

そこまで行く時間や交通費を考慮すると答えが変わります。

あと、これは抽選が終わった後(当選通知受け取り後)に行った計算なので、

あくまで期待値は事前に知ることはできないんですね。

 

それに、抽選が終わっても応募者数自体公表されない場合もある。どうすれば…?

そこで、応募に要する時間と予想される当選確率から、

同じ条件で応募を続けた場合に賞品が1つ手に入るまでの平均時間を求めた表を作り、

応募可否の参考とします。

※表

  当選確率              
応募にかかる時間 1/5 1/10 1/20 1/100 1/1,000 1/10,000 1/50,000 1/100,000
3秒 15秒 30秒 1分 5分 50分 8.3時間 1.7日 3.5日
5秒 25秒 50秒 2分 8分 1.4時間 13.9時間 2.9日 5.8日
10秒 50秒 2分 3分 17分 2.8時間 1.2日 5.8日 11.6日
1分 5分 10分 20分 1.7時間 16.7時間 6.9日 34.7日 69.4日
2分 10分 20分 40分 3.3時間 1.4日 13.9日 69.4日 138.9日
5分 25分 50分 100分 8.3時間 3.5日 34.7日 173.6日 347.2日

 

すると、「応募しても当たりそうもない」ような

フォロー&RT懸賞が見えてきませんか。

また、Twitterに限らず、自分はどの程度までの確率の懸賞に応募すべきか、

この賞品だったら、これくらいの確率でも応募しよう、

みたいなのが各々見えてくると思います。

 

上記の表で、応募に3秒かかる懸賞(フォロー&RT懸賞しかほぼない)に

応募したとすると、1/1,000で当たるなら50分、1/10,000で当たるなら8.3時間も

当選までに時間を消費することになります。

人件費を時給1,000円で計算すると、前者は当選に約833円かかり、

後者は約8,300円かかります。

賞品の価格とかも入れて計算したら期待値出ます。

 

(3) 懸賞における期待効用

とはいえ、懸賞は"ロマン"ですからね。

低確率でも、Twitter懸賞の場合は通信費と時間以外にコストを払うことなく

(※例外はある)応募できるので、

四の五の言わずに軽い気持ちで応募してもOKだと思います。

なので、経済学でいう「危険愛好的」みたいな、

コスト的には割に合わないけど、当たったときの嬉しさも効用と考えて

期待値の低い懸賞に応募するのもありだと思います。

あくまで趣味なので。

趣味の釣りで儲けようなんて人はあまりいませんよね。

 

(4) 期待値算定の注意点

ただ、懸賞の期待値算定で忘れてはならないのが、

果たして、全ての応募から公平に抽選されているのか、という問題です。

これには各々の意見があると思いますが、

今までの経験や懸賞に関する記事等から、

私は「懸賞によって違う」と考えています。

 

Twitterのフォロー&RT懸賞の場合、

「中の人にゴーストがあるか(特に条件を指定しない機械抽選か否か)」

によって

(a) 単にRTすればいいのか、

(b) 普通にツイートしているアカウント(RT少なめ)からRTしないと当たらないのか、

(c) フォロワーが多かったり、

 懸賞の趣旨に合ったツイートをしているアカウントからRTしないと当たらないのか

等により、見た目のRT数がそのまま抽選確率になるとは限らないと考えています。

このようなことは、全ての懸賞においていえるのですが、また別の回に書きます。

そして、人の手が介在しない、条件も特に指定しない機械抽選であれば、

手動でやる応募する必要はないのでは…などと思ったり。

 

(5) 私の懸賞期待値論

先述したように、懸賞においては正確な期待値を事前に把握することは不可能です。

ある程度考えておくことは有用ですが、考えているとおりかどうか、

答え合わせができない場合も多いです。

そのため、私は期待値よりも当選確率を気にして、

応募するかどうかの目安にしています。

当選確率もわからないだろ!と言われそうですが、

想定要素が期待値よりも少ないのと、以下の理由。

 

当選確率を予想して、

だいたい1/15以上で当たりそうだな(経験による)、

という欲しいものには応募しますね。

なぜかというと、これくらいがモチベーションを保つ限界かな、というところで。

期待値がある程度高いものでも、当たらなければしょうがないですし、

応募を続けていてもさっぱり当選しなければ、楽しくありません。

ただし、当選確率が高くても、やはり期待値が低すぎるものは弾きます。

応募の際に感想を書いたりアンケートが長かったりして時間がかかるものは、

かなり期待値を下げるので注意が必要ですね。

 

パチスロとかそうなんですが、おいしいものはみんな狙うので、

そうは転がってないんですよ。

その中で、かなりおいしいのだけ拾っていくのか(でもなかなか拾えない)、

ちょっとだけおいしければ拾うのか(まあまあ拾える)、

期待値だけ見れば全然おいしくないけど夢を求めるのか(ロマン)、

そこら辺の好みの違いです。